アメリカ駐在中だけど歯の調子が悪くなってきた。。アメリカの歯医者ってどんな感じだろう。。
英語での歯科治療は何を言ってるか分からないし、納得できないままに変な治療をされないか不安。。
アメリカ駐在中、「歯」に関する悩みや不安はよく聞きます。
日本でもあまり歯医者は行きたくないのに、アメリカで言葉の通じない歯医者に行くのはかなり不安ですよね。
私も駐在中のストレスか年のせいもあるのか、日本では全くなかった「歯周病」や「過去の虫歯」が悪化したりしました。。
アメリカは「歯科治療技術の最先進国」です。
信頼できる歯医者さんを選ぶことができれば日本よりも良い治療を受けられる可能性はあります。
今回、私の体験から信頼できそうな歯医者を選ぶポイントや歯科治療の費用と体験談をまとめてみました。
悪くなった歯を放っておくと充実した生活を送れなくなります。
アメリカでの歯科治療の不安が少しでも少なくなるよう、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
私はアメリカに赴任となり、約5年間のアメリカ生活を経て、日本に戻って来ました。
アメリカで5年間生活をした経験からご紹介します。
アメリカの歯医者を選ぶポイント
まずは、アメリカでの良い歯医者を選ぶポイントについて見ていきますね。
高額な治療やいろんなオプションを勧めてこない
これは日本でも同じですね。
小さな虫歯でも歯を抜く治療を進めてきたり、高額な「インプラント」を勧めてきたりとこういうところは要注意です。
できるだけ歯を残す方法を考えてくれたり、最低限の必要な治療を提案してくれる、患者の意見を聞いてくれる等の歯医者が良いですね。
私は4本も永久歯が足りない「永久歯先天性欠如」で、大人になっても乳歯が4本残っていました。
とある歯医者で乳歯は全部抜いてインプラントにした方が良いと言われ、約3万ドル(330万円)の見積もりを出されました。。
これはさすがにヤバいということで、他の歯医者にセカンドオピニオンを聞きに行くことに。
結局他の歯医者ではできるだけ乳歯を大事に使った方が良いというアドバイスを頂き、乳歯を大事に残すことにしました。
(その後は1本は虫歯で抜くことになりましたが。。)
良くなったら治療を終了してくれる
症状が良くなっても、治療をずっと継続しようとする歯医者は要注意です。
アメリカ人が入る医療保険には1年に1~2回は無料で歯のクリーニング(チェックアップ)が含まれています。
私もチェックアップ時に「歯周病(1歩手前)」が見つかりました。
この歯医者で治療を続けていたのですが、いくら治療を続けてもまだまだ「歯周病」と言われ続けてクリーニングを続けていました。
しかしながら別の歯医者に見てもらった際に、「歯周病はそれほどでもないよ」と言われることもありました。
この違いはなんだったの!?と。。
日本人の歯医者はやっぱり安心
やはり英語が慣れていないと意思疎通できないですし、早口の英語で治療の説明されてもすべて理解できるか不安ですよね。
私も最初は半分ぐらい医者の言っていることが分からず、どんな治療をされるのかすごく不安でした。
家から通える場所に日本人の歯科医さんがいればそこでかかることをお勧めします。
また病院によっては「電話での通訳サービス」があるところもありますので、調べてみてはいかがでしょうか。
歯科医院受付がフレンドリーでオフィスがきれいなこと
アメリカの歯医者でも、受付のフレンドリーであることやオフィスがきれいなことは要チェックです。
アメリカのある程度の歯科医院であれば、大概オフィスは奇麗ですし、受付の方もかなり笑顔でフレンドリーな人が多いです。
アメリカ人は子供の頃から「笑顔」を鍛えさせられるという話もあり、素晴らしい笑顔で挨拶してくれる人が多いです。
なのでここの判断基準はあまり参考にはならず、最低条件といったところでしょうか。
アメリカ歯医者での治療体験とかかった費用
それでは私が実際に体験した歯の治療体験と大まかな費用を紹介します。
ちなみにアメリカの歯科治療はびっくりするぐらい高く、駐在の会社が全額負担してくれていましたが、そうでなければ医療保険がないととんでもないことになります。
(医療保険は、グレードによって一部負担割合が異なります。)
歯周病治療(Gum disease)
アメリカに来てしばらくすると、歯がむずむずするような違和感が始まりました。。
「プローブ」という針状の器具を使って歯周ポケットの深さを調べることになりましたが、歯周病になりかけとの診断でした。
歯周病だとプローブで刺されたときにたくさんの出血があり、かなり痛かったです。。
幸い歯周病一歩手前だったので、「歯垢をこそぎ取るクリーニング」と「薬剤処理」を定期的に行ってもらい回復しました。
この時初めてフロスの重要性を教えてもらい、フロスをやるようになってからは歯周病は良くなっていきました。
ちなみにフロスは詰まったものを取るだけではなく、歯の側面(根元から)の歯垢をこそぎ落すようにするといいとのことです。
歯周病治療は大体200~400ドル/回です。
アメリカ歯医者のクラウン治療(Crown)
次に過去の虫歯治療済みの歯が再度痛みだすことがありました。
子供の頃に銀の詰め物を入れてもらっていましたが、経年劣化により隙間から細菌が入り込んで虫歯が再発したということでした。
かなりひどい状態だったとのことで、神経を抜く根管治療を勧められましたが、なんとなく嫌だったので断り、クラウン治療にすることにしました。
このとき歯をかなり削って、「3Dスキャン」でセラミックのクラウンを作成してもらいました。
セラミックなので銀歯ではなく、見た目は本物の歯に近いものになりました。
当日に治療は完了し、アメリカではこのあたりの技術は素晴らしいなと感じました。
クラウン治療は約1,800ドル/回でした。
アメリカ歯医者の根管治療(Root canal)
しばらくは、歯の調子はよかったのですが、上述のクラウン治療の歯が約3年後に再度痛くなってしまいました。
このときはもう根管治療か抜歯かどちらかしかないと言われ、根管治療を試すことに。
患部周辺を滅菌カバーし、クラウンに穴をあけて歯の神経を殺菌する治療を行いました。
根管治療は専門のtechnicianが顕微鏡で確認しながら、丁寧に治療してもらえました。
しかしながら不運なことに1回目治療後にまた痛くなり、再度殺菌が必要になってしまいました。
たまに「根管治療やり直し」はあるみたいです。
1回約2,000ドル。。でしたが、会社が負担してくれ、感謝しかありません。
抜歯治療(Pull the tooth)
最後のトラブルは残っていた「乳歯」も痛くなり、2本抜くことになりました。
しかしながら残っている乳歯は根が溶けて歯茎と一体化しているということで、抜くのも結構難しいと言われてしまいました。。
ここでは人生で初めて麻酔ガスの一種である「笑気ガス(Nitro)」を体験しました。
日本ではあまりないですが、これは麻酔注射をする前の麻酔で、「亜酸化窒素 (N2O)」を吸わせられるものですが、逆に意識が飛びそうで少し怖かったですね。
見知らぬ土地で意識がなくなっていくのは恐怖でしたが、なんとか無事に抜いてもらえてよかったです。
抜いた後は隙間が空いていしまっていますが、現在放っておいています。
「インプラント」や「ブリッジ」等しないと横の歯が寄ってくると言われていますが、3年ぐらい経過で現状変化しておらず、もう少し様子見で行きたいと思います。
歯のトラブルを防ぐには?
私はアメリカ駐在中、上述のとおり歯のトラブルがかなり多く悩んでいました。
アメリカの歯医者からも以下の2点はちゃんとやっているか?と言われたので試してみることにしました、
- 電動歯ブラシ
- フロス
この二点をやるようになってからは歯周病も良くなり、新たな虫歯も全くできなくなりました。
電動歯ブラシ
アメリカに行く前は電動歯ブラシなんて必要ないだろうと思っていましたが、歯医者に言われて試しに始めてみました。
手磨きより優れる点として歯の根元に歯垢が残りがちだったのですが、電動歯ブラシではきれいにすっきり歯垢を取ることができます。
舌で歯の表面を触った時のつるつる感が気持ち良すぎます。
手磨きってかなり歯垢が残っていたんだと初めて気づきました。
電動歯ブラシが一本あれば先の歯ブラシ部分は交換できるので、家族で共有も可能です。我が家も夫婦で一本を共有しています。
そんなに高機能で高価なものでなくても十分なので、電動歯ブラシはほんとにコスパ最高です!
フロス
また、歯の間の歯垢をそぎ落とすような「フロス」もびっくりするくらい虫歯や歯周病予防に効果があることが分かりました。
フロスにはいろんな形状ごありますが、特に歯と歯の間の根元からの歯垢をこそぎ落すには下記のようなY字型がおススメです。
洗って使えますので1回で捨てないといけないという訳ではないです。
日本にいるときは全く知らなかったのですが、歯医者さんに絶対必要と言われて、「フロス」を覚えてからは手放せなくなりました。
フロスで取れるものを見るとぞっとするとともに、「こんなにすっきりするんだ!」と、フロスなしには戻れなくなります。
みなさんも是非、健康な歯と体を維持するためにもフロスをする習慣を身につけてみて下さい。
まとめ:アメリカ歯科治療とおおよその費用
今回は以下の歯科治療体験とかかった費用について詳細をお話しました。
海外駐在中は心労も多く、いろんな体の不調が出てくるかもしれません。
歯のケアはしっかり行って、歯科治療をしなくて済むようにしましょう。
無理せず体調にはくれぐれもお気を付けください。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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