アメリカ駐在で車を購入するつもりだけど、どんな手順で進めていけばいいのかな。
アメリカ駐在当初は英語もそこまで自信がなく、車購入時に不安な方も多いのではないでしょうか。
アメリカは土地が広大で公共交通機関があまりないところも多く、アメリカで生活するうえでは車の購入は必須となります。
本記事ではアメリカ駐在後の最初の難関の一つともいえるアメリカでの新車の購入手順と、帰国時に気になる売却価格「リセールバリュー」について紹介します。
車購入時に知らないと損してしまう情報もご紹介していますので、是非最後まで読んで行ってください!
私はアメリカに赴任となり、約5年間のアメリカ生活を経て、日本に戻って来ました。
アメリカで5年間生活をした経験からご紹介します。
アメリカで車を購入する方法
アメリカで車を購入する選択肢は以下のようなものが挙げられます。
- 自動車ディーラーで購入
- 個人売買
- リース契約
駐在員であれば自動車ディーラーで購入するのが現実的でしょう。
個人売買は帰任する日本人から購入できる可能性はありますが、なにか価格交渉でこじれたり、車両の状態に問題があると面倒です。
またいきなりアメリカ人からネットで購入するのもハードルが高いでしょう。
リース契約は月払いのレンタルのようなものですが、期間が決まっており延長等ができないので、赴任期間が変動する可能性のある駐在員には向いていません。
アメリカで新車を購入する手順
早速ですが、アメリカディーラーで車を購入する際の主な流れを見ていきます。
おおまかな流れとしては日本と同じです。
順に見ていきますね!
自動車ディーラー訪問
新車を購入する際は、お近くのディーラーを訪問します。
ディーラーはいくつか回って、欲しい車格と同等の車をいくつか見て回りましょう。
値段交渉する際の判断材料や交渉材料になります。
アメリカでは日本と違って新車でも在庫から選ぶことになります。
色やオプション等は選べないことが多いですね。
やはり日系メーカーの方がお手頃価格な印象でした。
日系と外資系メーカーを比べてみるのも面白いと思います。
車の試乗
アメリカでも日本と同じように、ディーラーの係員が一緒に同乗して運転させてくれます。
免許証が必要ですが、日本で取得した国際免許証でも大丈夫でした。
ディーラーの方はかなり親切で丁寧に説明してくれましたが、赴任した直後であったので英語に苦労しました。
安全には注意して運転しましょう。
新車値引き交渉にチャレンジ
アメリカでも値引き交渉は可能です。
同車格の他ディーラーの相場もみて交渉してみましょう。
私の場合はたまたまセールをしていて安くなっていたのですが、さらに約1,000$値引きをしてもらい、トータルで2,000$程度安くしてもらえました。
オプションサービスを決定
また「過剰な補償オプション」に入らないように気を付けましょう。
駐在では帰国する期限は決まっており、また期限も読めないことも多いので、5年間保証みたいなプランはやめておきましょう。
めちゃくちゃ勧められますが、修理サービスプランなどは新車であれば必要ないです。
定期点検オイル交換プラン程度は入ってもいいかと思います。
アメリカ自動車保険へ加入(相場は?)
車を納入する前にはアメリカでも自動車保険に入る必要があります。
ディーラー店員に教えられるまで、自動車保険のことが抜けていたので、直前であまり調べる時間がなく、ディーラーお勧めのGEICOに入りました。
初めて見るプランや、英語でのオプションの選び方や違いもよく分からずかなり苦労しました。
(後からオプションはオンラインでいつでも変更可能で便利です。)
アメリカにある日系保険会社であれば大体15〜20万円/年なので、GEICOは少し安めでお得でした(車両保険込みで100〜120$/月程度)。
ただ日本のネット保険と比べると少し割高ですね(日本では約4〜5万円/年なので2倍以上!)。
また、アメリカでは日本のような「対人・対物無制限」というのはありません。
下記の項目で、補償額を決めます。
- Bodily Injury Liability(対人補償)
- Property Damage Liability(対物補償)
補償額は大体3000万円~5000万円程度を設定するようです。
注意点はこの額を超えてしまう金額を請求されてしまうと、補償されないということです。
駐在先の会社で保険にも入っている場合、個人で入る保険の推奨補償額も設定されていることもあるので会社に確認しましょう。
車購入手続き
ついに購入です。ディーラーの係員が家まで迎えに来てくれて、ディーラーまで一緒に行き、帰りは自分で運転して帰るという形でした。
やっぱり新車を運転するのは緊張しました。
支払いは小切手で一括支払いでした。
幸運なことに会社で自動車購入用のローンを組んでくれる制度があり、助かりました。
この辺りは会社の人事部によく確認してみましょう。
駐車場は?
テキサス州では日本で言う車庫証明は必要ありませんでした。
一軒家では自動車を3~4台駐車できるスペースがあったり、家の前に路上駐車していても道が広いので気にされないようです。
アメリカが自動車社会であることを改めて感じました。
アメリカ帰国時の車売却
車売却時のリセールバリュー
アメリカでは自動車の「リセールバリュー」は高く、新車で購入した方が価格が下がらず「お得」と聞いていました。
私も「HondaのOdessey」を新車で購入しました。
実際に約4年半程度乗って、走行距離は「約45,000マイル(=72,000km)」程度でした。
帰国時の売却では、アメリカの大手中古車店「Car Max」で13,500$で売ることができました。
購入時は約32,000$程度だったので、おおむね下記の償却曲線に近い感じになっていました。
赴任前に日本で乗っていたToyotaのウィッシュは、購入が「約220万円」で約5年で走行距離約10,000kmで売却金額が「約110万円」でした。
あまり比較にはなりませんが、走行距離を考慮するとアメリカの方がややリセールバリューは良さそうです。
赴任前に車を売却する際は一括査定が必須です。一括査定については下記記事もご覧ください。
【海外赴任前の自動車売却】車買取一括査定でほんとに高く売れるの?
アメリカで買うなら新車と中古車はどちらがお得?
- 金銭面では3~4年ぐらいの状態の良い中古車に出会えればベスト
- 「修理等の要らない心配をしたくない!」という方は新車を買った方が安全
上のグラフから分かるように新車は購入時に3,000~4,000ドル程度価値が落ちます。
購入後から10年ぐらいまではほぼ一定割合で価値が下がり、10年以上経った後は価値が下がらないような感じになっています。
しかし10年以上の車はかなり走行距離も走っていると考えられます(アメリカでは1年間で2~3万km乗るのは普通。)
中古車の場合、車の修理の手間や、いつ故障するかと言う不安感とも付き合う必要があります。
走行距離がかなり長い中古車はガタが来ていて、毎年1,000~2,000ドルの修理に出すような状況になる可能性はあります。
私は新車購入でも、3~4年でバッテリー交換やタイヤ交換が発生しました。
3~4年ぐらいの状態の良い中古車に出会えればベストですが、古すぎると故障や修理代のリスクが高まります。
アメリカでは日本では信じられないようなトラブルも起きますので、「要らない心配をしたくない!」という方は新車を買った方が安全です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はアメリカで車を購入する流れを簡単に見ていきました。
また売却時のリセールバリューの一例を紹介しました。
アメリカは自動車社会で(都市部以外)、郊外であれば近所のスーパーに行くのにも車がないとどうにもなりません。
実際郊外では「自転車でちょっと買い物に行こう」なんていう人はほとんど見かけませんでした。
また道路もガレージも広く気軽に運転しやすい環境でもあります。
あなたが車を購入する際の参考になれば幸いです。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
海外赴任からの帰任時に車購入と自動車保険を検討されている方は下記記事もチェックしてみて下さい。
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