アメリカ銀行口座を日本に帰国後、忘れて放置してしまい凍結された!
アメリカの銀行口座を放置して没収されてしまった!
今回はそんなお悩みを解決します!
今回はアメリカ銀行口座を放置してしまうと具体的にどうなるのかと、その後の対処法について紹介します。
アメリカの銀行口座は放置しておくと「非アクティブ口座」⇒「口座凍結(休眠口座)」⇒「州に没収」といったな流れとなります。
実際に私の会社の上司も日本帰国後何年も口座を放置したため、州に資金が没収されてしまいました。
しかし没収されたとしてもきちんと申請すれば返還してもらえますのであきらめずにアクションをしましょう。
あなたの大切な資産を失わないためにも、是非最後まで読んで行ってください!
私はアメリカに赴任となり、約5年間のアメリカ生活を経て、日本に戻って来ました。
アメリカで5年間生活をした経験からご紹介します。
返還手続きは英語で行う必要があり、期間や手間もかかるので、没収される前にきちんと維持管理することが大事です。
アメリカ銀行口座を維持管理するための注意点はこちら記事をご覧ください。
アメリカ銀行口座を放置しておくといつ具体的にどうなる?
アメリカ銀行口座のおおよその放置期間と、どういう状態になるかの目安は以下のような感じです。
- 約1年間⇒非アクティブ口座
- 約2年間⇒口座凍結
- 約3年間以上⇒資金が州へ移管(unclaimed property)
正確なデッドラインは州や持っている口座の種類によっても異なってきます。その点はご承知おき下さい。
それでは順に詳しく見ていきます。
非アクティブ口座
大体約1年間口座に取引きの動きがないと、非アクティブ口座「Inactive account」となってしまいます。
非アクティブ口座と言ってもこの段階ではまだ通常の取引きもでき、大きな影響はありません。
例えば「ATMからの現金の引き出し」、「クレジットカードの支払い」、「インターネットバンキング」、「小切手の支払い」等の口座の取引きがなかった場合にこの状態になります。
saving accountの利息振込みや、銀行のサービス料引き落としは有効な口座取引とみなされないので注意です。また口座への振替入金等も取引とみなされない可能性があります。
口座凍結
さらに約1年間(合計2年間)非アクティブ口座で放置しておくと、口座凍結「Dormant account」となります。
口座凍結になると、オンラインアカウントからも自分の口座が消えてしまい、全く状態が見れなくなります。
つまり何も取引ができないという状態になります。
資金が州へ移管
口座凍結されると銀行から重要なお知らせが何度か届くはずですが、それも放っておくと資金が州に移管されてしまいます。
州によって異なりますが、おおよそ3年以上放置しておくとこれが発生します。
この移管された資産は、未請求資産「Unclaimed Property」と呼ばれています。
未請求資産には銀行口座だけではなく、下記のようなものが含まれています。
口座保有者が亡くなって家族が知らなかったり、口座を放置しておくと、放棄された資産と見なされ州に管理が移されて有効活用しようというのが目的らしいです。
アメリカでは何十億ドルもの資金が、Unclaimed Propertyとされ、10人に1人がこれに当てはまるとのことです。
アメリカ銀行口座放置後の対処法
次に放置後それぞれの状態での対処法を説明していきます。
非アクティブ口座になった後の対処法
口座を一年間放置した場合は非アクティブ口座になります。
非アクティブ口座(Inactive account)に関しては、対処は比較的簡単です。
なんらかの口座の取引き( 「ATMからの現金の引き出しや預け入れ」、「クレジットカードの支払い」、「インターネットバンキング」、「小切手の支払いや預け入れ」等 )を作れば、activeに戻ります。
約12~24か月の間で、上記取引きを行うようにしましょう。
口座凍結された後の対処法
非アクティブ口座になりさらに約一年間、合計二年間放置した場合は口座凍結となります。
口座凍結を再アクティブ化する方法は銀行によって異なりますが、以下のどれかまたは全て行う必要があります。
- オンラインホームページのSecure messageでアクティブ化したいというメッセージを送る
- 登録している電話番号からカスタマーサービスへ電話し、アカウントの最有効化をリクエスト
- 支店に出向く、または郵送でサイン入りのレターで申請する(身分証明書、住所証明書等が必要)
すべての手続きが完了すると、アカウントは24時間以内に有効になりますが場合によっては 1 週間ほどかかる場合があります。
有効化された後にしっかり管理していることを示すために、何らかの取引きを行ったほうがよいでしょう。
資金が州へ移管「unclaimed property」後の手続き
口座凍結から、さらに放っておくと資金が州へ移管されて「unclaimed property」となります。
口座資金が州へ移管されてしまうと、州の管轄となるため銀行とのやり取りではなく、州政府とのやり取りになります。
最終的に州へ口座管理が移管された後でも、時効はありませんし、きちんと手続きをすれば、返還してもらえます。
以下に示す州のサイトにも「きっちり返還手続きをして、資産を取り返しましょう!」と書かれています。
それではオンラインでの返還手続きの手順を見ていきます。
各州の未請求資産「Unclaimed property list」のサイトから申請
Unclaimed property list by stateで下記ページに飛ぶので住んでいた州を選択
例えばテキサス州であれば以下のようなサイトに行くので、ClaimitTexas.org.をクリック。
Search for Unclaimed Propertyをクリック
(各州で若干サイトの外観は異なりますが、この項目を探してみて下さい。)
自分の名前を入力し、CONTINUE TO FILE CLAIMをクリック
下記のような、未請求資産一覧のページに移るので、①自分の名前の資産を探してクリックし、② CONTINUE TO FILE CLAIMをクリック 。
下記画面では①で申請者がどれかを選択します。本人であれば「I am the owner」ですね。そのあと②のNEXTをクリック。
あとは必要事項を入力し申請します。SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)、E-mail、日本の住所、電話番号等が必要ですね。
また別のサイトですが、
National Association of Unclaimed Property Administrators (NAUPA) – The leading, trusted authority in unclaimed propertyから各州のunclaimed property searchのページに飛ぶことができます。
例えばTexas州をクリックすると上記と同じページに飛ぶことができます。
この申請が上手くいくと、約2週間程度で小切手が送付されてくるはずです。
小切手はアメリカ国外でも世界中で送付可能とのことです。
返還は小切手のみとなっているので、手数料はかかりますが小切手受け入れ可能な金融機関で交換してもらうしかないですね。
アメリカの銀行口座を持っていれば、小切手をスマホ銀行アプリで読み込んで口座に振り込むことも可能です。
アメリカ小切手を日本から換金する方法はこちらの記事をご覧ください。
まとめ
今回はアメリカ銀行口座を放置しまうと具体的にどうなるのかとその後の対処法について紹介しました。
アメリカの銀行口座は放置しておくと
約1年で「非アクティブ口座」
約2年で「口座凍結(休眠口座)」
約3年以上で「州に没収」
といったな流れとなります。
州に没収されたとしてもきちんと申請すれば返還してもらえますのであきらめずに申請手続きを行いましょう。
もちろん返還手続きは英語で行う必要があり、手間もかかるので、没収される前にきちんと維持管理することが一番大事です。
必要でなくなった銀行口座は解約するのが良いでしょう。
アメリカ銀行口座の日本からの解約方法はこちらの記事をご覧ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
日本帰国後に子供の英語力低下が心配、英語がペッラペラのかっこいい帰国子女になって強みにして欲しい!という方は下記記事もチェックしてみて下さい。
コメント
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Kenさん、教えてほしいのですが。私もCA州の銀行が凍結されてしまいました。サイトにあるような手続きを行う予定ですが、今現在(2022/7/8)海外からの小切手を換金できる銀行が日本にはない様子なのです。SMBC信託銀行も今はダメらしいのです。なんかいい方法ないですかね?金額は3000ドル程度ですが、何とか取り返したいです。知恵をお貸しください。
すどうさん、コメントありがとうございます。SMBC信託銀行のホームページをみると口座を待っていれば海外小切手を換金できそうですが、もうできなくなったのでしょうか?
またCA州の銀行凍結解除後にまだ口座が残っていればアプリから小切手送金できる可能性もあるかも知れません。
Kenさん、お返事感謝します。いや口座を開ければ良いのですが、事情を説明すると小切手換金目的ではダメという空気が充満してました・・・。ま、分かりますが。
CAの口座は閉まってますし、一度お金を引き上げ整理したいのです。それと、CA州のUnclaimed Propertyのサイトで検索すると私の資産が見つかるのですが、Property TypeがIとなっており、どうやら移管プロセス中らしく、今はまだ変換申請できない状態らしいのですね。私そこまで英語ができないので・・・貼りますね。
Notice of Unclaimed Property Being Transferred to the State
This notice is to inform you that the business below has reported unclaimed property that may belong to you.
The business is in the process of transferring the property to the State Controller’s Office (SCO), where you will be able to claim it. If you have not already contacted the business to claim your property, please do not do so now.
Due to the volume of properties received by SCO, it may take several months for the property to be processed. During this period, you will not be able to generate a claim form from this website. If it has been more than 12 months from the “Date Reported,” please contact us at the phone number listed below for assistance.
↑との説明です。私の理解は合ってますかね? ちなみに私のDate Reportedは10/22/2021 なんですよね。もう半年も経っているのに。
申請後は二週間ほどで小切手が届くのですよね?
色々と済みません、教えてください。お願いいたします。
Kenさん
済みません、ちょい書き忘れました。
なんか処理する量が多いのため、現時点では処理中の為、このフォームから申請出来ないとの事ですよね? たぶん…
それと、送られてくる小切手は換金期限があるのでしょうか?私小切手の知識が全く無いので、教えてください。
というのは、申請後、すぐにSMBC信託銀行の口座を開設したいと考えているからなんです。申請して問題なく小切手がすぐ来れば良いのですが・・・、それと銀行の開設も問題なくできればいいのですがね。この時差が気になりますね。小切手についての知識が無いので。その辺教えてください。
よろしく。
Kenさん
済みません、もう一つ。
口座を開けるときSSNも持っていなかったのです。それでも開設出来ました。
これが返還時に痛手になる心配があります。
先日銀行に国際電話した時は当時のパスポートの番号を聞かれました。
どうしたらいいでしょうかね?
何度も済みません。ご意見聞かせてください。
すどうさん
Notice of Unclaimed Propertyについてはご理解の通りだと思います。今は処理中なのでまだ申請できないようですね。12カ月以上経ってもまだそのままだと電話してくださいとのことです。
小切手については普通は6カ月程度期限があるかと思います。今からSMBC信託銀行を開いておけばよっぽど大丈夫かと。
あとは小切手換金目的とか言わずに普通に口座を開きたいと言えば大丈夫ではないでしょうか。
SSNについても申請formのところでSSNなしのチェック項目もあったので、まずはトライしてみてはいかがでしょうか。
取り戻せることを祈っています。がんばって下さい。
Kenさん
色々と有難うございます。また聞かせて下さいね。SMBC信託銀行も口座維持手数料を取るのですよ。毎月2000円程度ね。早く開けると取られるでしょうね。この点も面倒ですね。
プロセスがどの程度掛かるのかじれったいですね。その点どう思います?12か月たって漏れていたら電話しますけどね。その頃円安はどうなっているかな?気になります。
金額は小さいですが、何とか取り戻したいですね。
また宜しくお願いします。
感謝しております。
すどうさん
SMBC信託銀行手数料かかるんですね!それは知らなかったです。。
でもいくつか維持手数料が無料になる条件もあるみたいですね。平均残高50万円以上、もしくは外貨で20万円以上等。
円安はどうなるんでしょうね。
気長にいきましょうー。