会社から「海外駐在」を打診されたんだけどどうしよう。。どんなメリットデメリットがあるんだろう?
せっかく英語を勉強したから何かに生かしたい!海外駐在ってどんな感じなの!?
今回はこんなお悩みにお答えします!
この記事ではアメリカ駐在経験者の視点から、アメリカ駐在のメリットとデメリットを紹介します。
海外駐在は大変なことも多いですが、トータルで見ると得られたものが多く駐在員に選ばれて良かった!と思えます。
海外駐在員は得することだらけで、サラリーマンの中では絶対狙うべき美味しいポジションです。
駐在を断ってしまい、チャンスを逃して損をした!なんてことにならないように、ぜひ最後まで読んで行ってください!
そもそも海外駐在とは?
「海外駐在」とは、日本法人から海外に派遣されて現地法人で働くことを言います。
海外で直接採用される「現地採用」とは違うので、気を付けて下さい。
駐在員の仕事は日本法人と現地法人との間に立ち、悪く言えば板挟みに合いながらなんとか落としどころを見つけていくようなマネジメント力が要求されます。
また自分の力で永住権やビザを取るわけではなく、勤めている会社からサポートをもらって赴任します。
海外駐在で得られるメリット8選
それではさっそく『海外駐在で得すること』を見ていきます。
海外駐在で「額面年収は約2倍に」
多くの企業で海外赴任手当はじめ、住宅手当、子供の教育手当、医療費、ガソリン代等の福利厚生は充実しています。
日本では平社員でしたが、額面年収だけ見ると8桁中盤で日本での上級部長か役員クラスになっていました。
日本の住民税もかからず、アメリカでの税金も会社負担してもらっていたこともかなり大きかったです。
生活を切り詰めなくてもある程度の貯金はできていくような感じですね。
しかしほとんどは手当という必要経費で、手元に多く残るわけではありません。
特にアメリカなどの先進国は日本と比べて物価もかなり高いです。
少なくともアメリカ駐在ではひと昔前に言われていた「駐在をすると家が建つ」なんて言うことはないですね。
また、気を付けなければいけないのは周りの企業と比べないこと。
上には上がいるので待遇の差にモチベーションが下がることも?!あるかもしれません。
生の「英語力(現地語)」が身につく
言語力は「必要に迫られて初めて身につく」というのは本当です。
ただし海外に住むだけで言語力がつくということではなく、努力が必要なことは言うまでもないですが。。
駐在経験を経て特に、「リスニング」、「スピーキング」は大幅に上達できたと思います。
一緒に仕事をする仲間との会話、電話会議やテレビ会議でもなんとかこなせるレベルにはなりました。
しかしながら、ネイティブ達の雑談に入っていくのはそれでもきつく。。
もっと若いころに留学し帰国子女になった人達はレベルが違い羨ましかったです。
日本では英語力を測る重要指標になっているTOEICですが、「必要最低限」という感じでした。
(”TOEICだけでは” 実際に使える英語かどうかは怪しいです。)
私も駐在前にTOEIC900点以上取りましたが、当初はしんどかったですね。
ただしTOEICでスタート地点に立てるという意味では「日本では非常に有効な資格」なので、高得点を目指すことは意義があります。
「多様な文化」に触れられる
日本とは異なる文化、慣習、食べ物、考え方に触れ、「多様な考え方」ができるようになります。
日本では当たり前と思っていたことが非常識なことも。
例えば日本では自分の仕事が終わっても、同僚が残っていると手伝うような雰囲気だったり、帰りづらい雰囲気があることもありますよね。
また飲み会も多く、記憶がなくなるまで二次会、三次会なんてこともざら。
アメリカではさらっと帰っちゃいます!
アメリカ人はみんな家庭を大事にするんやね。
またこちらの記事では私が米国で実際に体験した「アメリカカルチャーショック」詳細が分かります。
「職務権限」が大きくなる
海外駐在に出ると、通常は日本の職位よりも「ランクアップ」します。
日本では平社員でも、駐在ではマネージャー・課長・部長等を任されることもあります。
また上司もいない場合、自分で決断しなければならないことも多く、大幅に「判断力」や「決断力」がつきます。
自分で決断できるので、仕事のスピードも速くなります。
日本流「根回し」で繰り返し呪文のように出てくる「別途相談させてください」はありません。
日本の会社は本当に「決断が遅い!」と感じます。
他日系企業の人達と知り合いになれる
また、他の日系企業の駐在員の方達とお知り合いになることができます。
日本では絶対に知り合えることができないような、現地社長クラスの方々とも知り合いなれることもあります。
そんな偉い人でもやっぱり日本人同士良くしてもらえることも多いです。
また駐在している人達は皆さん優秀な人達で、刺激にもなります。
また他社の内情なども聞けることもあるかもしれません。
休みを取りやすい
日本のようにみんなで一斉に休みを取るのではなく、仕事の都合をつければ、1週間でも休みをとれます。
自分で業務の都合をつけられるので混雑期を避けて計画することもできます。
(いわゆるバケーションですね。)
ただ多くのアメリカ人は休み中でもメール対応等の仕事をしています。
海外のエグゼブティブっぽいおじさんは「ビーチやプールサイドにパソコンを持ち込んで」仕事をしていました。
これはデメリットかも!?
またアメリカ内はもちろん周辺の国、「カナダやメキシコのカンクーン」、「カリブ海クルーズ」はもちろん、「南米旅行」もチャレンジできます。
日本からだと遠すぎてなかなか行きづらいところにも行くことができるのは嬉しいですね。
出張でマイルやポイントが溜まる
アメリカ内の出張は基本的に飛行機移動なので「マイルやポイント」の溜まり方が違います。
マイル好きの方は航空会社のクレジットカードと組み合わせて、マイル貯め放題です。
住環境が良い
アメリカの場合なんと言っても住環境がよく、住む家が大きかったり、庭も広かったり、中にはプール付きの家もあります!
郊外1戸建て賃貸であれば大概3LDK~4LDK。
駐車場も数台分は余裕で止められます。
駐在員は安全を重視されるため、それなりの治安のよいところに住まわせてもらえますので、かなりゆったり暮らせます。
家賃もびっくりするような値段ですが。
郊外でも3LDK~4LDKで「2,000ドル/月」前後、都会であれば「3,000~5,000ドル/月」級の住宅もあるようです。
また通勤も基本車なので、大都会以外は満員電車に乗ることはほとんどないです。
海外駐在のデメリット8選
次に海外駐在でのデメリットを見ていきます。
日本の家族、友人らと「疎遠」になる
子供の進学や親の介護の事情等で単身赴任になった際は、家族と長期間会えなくなります。
日本の単身赴任であれば月に何度かは家族に会えますが、海外駐在では1年に1度ぐらいしか帰れません。
また昔ながらの友達とも疎遠になりがちです。
私は失敗したのですが、スマホをアメリカの機種に変更する場合は日本で使っていたIDを同期させる等して、連絡先は残しておくことが重要です。
私はアメリカの携帯で「LINEのID」を新規で取ってしまい、また古いスマホで電話番号もなくログインできなくなり、どうにもならなくなってしまいました。
時差が大きく日本本社のメンバーと「疎遠」になる
日本の会社メンバーとも「疎遠」になりがちです。
アメリカであればタイムゾーンによりますが、日本との時差は「13~16時間」程度あるので深夜、早朝の会議も多くなりがちです。
夜にメールもどんどん入ってくるので、なるべくメールボックスは開かないようにすることがお勧めです。
どうしても見てしまいますが。。
日本での投資に制限がある
現状海外では日本の証券口座で取引きができなくなります。
「楽天証券」は常任代理人を設定(手数料が高い)しないといけなかったり、「SBI証券」はそもそも解約前提だったりと。。結構厳しいですね。
これは結構クリティカルな問題で積み立てNISA等も海外赴任中は積み立てできなくなります。
これまではあまり気にせず証券口座をそのままにしてしれっと行く人も多かったみたいですが、、
これからはマイナンバーカードに証券口座も紐づけされてくるため、厳しくなる可能性があり証券口座をお持ちの場合は相談するようにしましょう。
病院で内容理解できるかが不安
これは健康に関することなので、重要な心配事の一つですね。
優しい医者であればかなり丁寧に分かりやすい英語をしゃべってくれるので、安心でした。
しかしそうでない場合は、どんな病気なのか、どんな治療をされるのか説明されても言ってることが分からず、かなりストレスになります。
病名に関しては普段は触れることのない英語なので、事前の下調べも必要になってきます。
ほんとに自身のない方は、日本語翻訳サービスなんかも活用する必要があります。
また、こちらの記事ではアメリカ歯医者での「治療体験談」が分かります。
アメリカの歯医者のレベルはどんな感じ?【選ぶポイントと治療体験談】
お手軽に「日本食」が手に入らない
やはり食は重要なパートです!
日本人が少ない郊外のエリアでは日本食材の入手はとっても困難です。
日本食材が手に入るスーパーも増えてきていますが、車で1時間程度の範囲であれば良いほうかと思います。
また、駐在員であれば日本食レストランを常に探し求めているのですが、「なんちゃって日本食レストラン」も多いです。
一歩間違えると、うどんに「きゅうり」や「人参」が入っていることも。そんなうどんに10$ぐらいの値段がついています。
「高級うどん」ですね!
昔は日本人駐在員がレストランのオーナーにアドバイスして、レベルアップさせるなんてこともあったらしいです。
また美味しいレストランはかなりお値段が高めです。
普通に食べると「100ドル、200ドル」なんてすぐにいってしまいます。
またチップは約15~20%を追加しないといけないですし、消費税も合わせると合計で表示価格の3割増しです。
お会計時に「思っていた価格と全然違う!以外にいってる!」なんてことはざらですので、注意が必要です。
日本は安くて美味しいレストランが多く、これは世界に「誇れる」ことです!
またアメリカのケーキはバタークリームで生クリームのものがあまりありません。バタークリームは結構重めです。
これはケーキを冷蔵庫に入れずに外に出しておく人が多いからということですが・・
下記記事ではアメリカでケーキを自作するゆるーいメリットについて書いています。
【アメリカのケーキは甘すぎる?】日本風ケーキを手作りするゆるいメリット
先進国では物価が高い
アメリカ人の購買力はすさまじく、スーパーでも子供が3人ぐらい入るような(実際に乗っていたりする)カート一杯に買い物してます。
物価の上昇率は高く、現地人の給与は「年数%」というような率で上がっています。
駐在員の給料は日本の昇給に合わせるので、ほとんど上がらず年を追うごとにきつくなってきます。
アメリカ駐在ではお金は溜まりづらいかもしれません。
現地語(英語)での会話に苦労する
やはり「ネイティブスピーカー」との会話は気を使います。
アメリカ人は明るい人は多いのですが、あまり日本人だからと話のペースを容赦してくれない人も多く、つらいことは多かったですね。
逆にお医者さんや仕事で関係のある上位職の人達はかなり丁寧な人が多く、会話もしやすかったです。
日本帰任後に「逆カルチャーショック」がある
日本に戻ってきてやはり窮屈に感じることも多いです。
会社、住環境や通勤電車、子供の学校関係でも「こんなに細かかったっけ?!」というようなことが多いです。
やはり日本人は全体的に細かくて、「丁寧、安心感」はありますが、「そこまでやらなくても」というようなことも多いと実感します。
そういったところが生産性が低いと言われている所以かもしれません。
ただしそこも海外から一目置かれている誇れるところでもあると思います。
まとめ
今回は、「海外駐在で得られるメリットとデメリット」をまとめました。
「メリット・デメリット」は常に表裏一体、デメリットもどう受け取るかでメリットにもなります。
基本的に海外駐在はとってもいい経験で、おすすめです!
「海外駐在」を会社から打診されているということは多かれ少なかれ外国語力は買われている、また実務面でもかなり実力が認められているはずです。
自信をもって進んでいっていただければと思います。
海外駐在員になるには?どうしたらいいの?という方は下記記事をご参考ください。
英語があまりできないけど海外駐在員になるには?【技術系が狙い目】
それでは今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
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