会社からアメリカ赴任を切り出された!アメリカ赴任の準備ってなにをすればいいの?・・・
会社から海外赴任を急に打診される方も多いのではないでしょうか?
初めての海外赴任でご家族も一緒だと何を準備すればいいのか不安なことも多いですよね。
この記事ではアメリカ赴任準備手順を実体験をもとに時系列で紹介します。
基本的には会社が赴任準備をサポートしてくれますが、中には会社も気づいていない細かい注意点もあります。
しっかり準備をしてアメリカで充実した生活を送れるように、ぜひ最後まで読んで行ってください!
アメリカ赴任前の準備
まずはアメリカ赴任前の準備としては以下の通りです。(おおよその時系列で記載しています。)
赴任前はかなり忙しく、バタバタするのでリストにして忘れないようにしましょう。
アメリカ赴任3カ月以前の準備
パスポート、ビザの準備
パスポートとビザの取得は海外赴任のまずは最初の関門です。
パスポートは持っている人も多いと思いますが、ビザもないとアメリカへ入国できません。
パスポートがない場合は、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で申請しましょう。
ビザは申請書を提出し、米国総領事館で面接を受ける必要があります(英語での簡単な面接でした)。
会社の準備マニュアルもありますし、サポート会社と提携していることも多く、ここはアドバイスに従って行えば大丈夫でした。
パートナーの仕事についてどうするか決める
海外駐在員の配偶者は仕事をされている場合、仕事を辞めてついていくのか、決める必要があります。
配偶者が仕事をしたい場合は、赴任先の国の情報を確認したり、会社にも仕事をしたいことを相談したほうが良いです。
私の妻が実際に現地で仕事をした体験はこちらの記事もご覧ください。
アメリカ駐在妻が現地で仕事をしたリアル体験【旦那の会社はOK?】
英語の勉強
赴任を言い渡されるのは大体9か月前から3か月前ぐらいです。
急に英語を勉強しだしても、すぐに伸びるものではありませんが、やらないよりはやった方がいいです。
やはり必要に迫られると人間急激に成長することもあります。
企業によっては集中的に語学研修を用意してくれるところもあり、良い経験と思って積極的に活用しましょう。
また、英語を最速で伸ばす方法はこちらの記事もご覧ください。
英語できないけど海外駐在員に選ばれた!【英語を最速で伸ばす方法】
健康診断・予防接種
会社で赴任前の健康診断が用意されています。
予防接種は破傷風、A型肝炎、B型肝炎、麻疹・風疹、狂犬病等が推奨されています。
会社推奨のクリニックに確認しましょう。
私の場合は住んでいた家に置いておいて、妻の親に使ってもらっていましたが、それができない場合は売却することも必要になってきます。
アメリカ赴任1~3カ月前の準備
仕事の整理
1~2か月ぐらい前から現業の仕事の引継ぎ、お客様への挨拶、そして同僚とのたくさんの歓送迎会をこなしていきましょう。
みんなが温かく送り出してくれるはずです。
引越し準備
引っ越し荷物は航空便と船便で送付します。
航空便で送れる量は通常はあまり多くはないので厳選する必要があります。
仕分けは以下の通りです。
- 手荷物⇒旅行に持っていく感じのもの(重品・パスポート・お金・衣類・パソコン・スマホ・洗面用具等)
- 航空便⇒渡米後すぐに必要なもの(すぐに使うもの。衣類、日本食、書籍等)
- 船便⇒渡米後すぐには必要ないものや大きなもの(食器、調理器具、パソコン等)
- 倉庫保管⇒日本へ置いていくもの(大型家具、家電)
航空便は約1~2週間程度、船便は約1~2か月で到着するイメージです。
通常は家族と別々で赴任するので、それぞれの便で何を持っていくのか振り分けます。
引っ越し業者と連絡を取って、まずは下見で航空便、船便、保管それぞれ大体の荷物量を把握します。
本番の引っ越しはほんとに大変で、当日は数人の業者が嵐のように荷物を箱に詰めていってくれます。
五月雨式にに荷物の仕分けの質問をされるので、要らないものは捨てておく等ある程度事前に整理整頓をしておきましょう。
日本国内に置いていくものはトランクルーム等で保管されますがこちらも何を残すか決めます。
トランクルームへは大型のソファやテレビテーブル等を入れておくといいでしょう。
洗濯機や冷蔵庫、エアコン等は長期間使わずに置いてしまうとだめになってしまう可能性が高いです。
赴任地の予備調査
赴任する場所がどんなところか見てみましょう。
周辺のスーパー、病院、学校、ジム等の調査もGoogle mapで調べられます。
どんな環境かイメージしていきましょう。
子供がいる場合は保育園が近いかどうか、学区のレベルの調査も重要になってきます。
学区のレベルが良いところは大概治安も良いです。
家、自動車の対応
持ち家の場合は空き家として管理会社等に依頼するのか、賃貸として貸し出すのか決める必要があります。
自動車は売却するか、知り合いに譲渡するか決めましょう。
売却するときは損しないためにも数社への相見積もりも忘れずに。下記記事もご参考ください。
【海外赴任前の自動車売却】車買取一括査定でほんとに高く売れるの?
また自動車保険は等級を維持する手続きは忘れずしておく必要があります。等級証明書も保管しておく必要があります。
各自動車保険会社に証明書発行を依頼しましょう。
クレジットカードの申し込み
米国のクレジットカードはクレジットヒストリーがないと作成できません。
クレジットヒストリーがない日本人が日本から申し込めるカードは以下です。
- Premioカード www.premio.com
- ANA CARD U.S.A www.anacardusa.com
- JAL USA カード www.jalusacard.com
個人的におすすめは年会費無料のPremioカードです。
Premio Plusカード(年会費50ドル、初年度年会費無料)というものもあり、1%のキャッシュバックがありこれはかなりお得です。
こういったカードでクレジットヒストリーを貯めてもっとお得な米国のカードを目指すのがいいと思います。
ANAとJALカードは使用金額に応じて航空マイルが溜まるカードです。
2021年5月現在JALカードの年会費は20ドル(初年度年会費無料)のようですね。
ANAカードは年会費70ドルのようです。
注意点としてクレジットブランドはやはりVISAかMaster cardにするべきです。
海外ではJCBやDiscoverはまだ使えないところが結構ありました。
日本で保有している証券口座の整理
現状海外では日本の証券口座で取引きができなくなります。
「楽天証券」は常任代理人を設定(手数料が高い)しないといけなかったり、「SBI証券」はそもそも解約前提だったりと。。結構厳しいですね。
これまではあまり気にせずしれっとそのまま行く人も多かったみたいですが、これからはマイナンバーカードに証券口座も紐づけされてくるため、厳しくなる可能性があります。
お持ちの証券口座で海外赴任の事前手続きを確認しておきましょう。
国際免許証の取得
海外で自動車を運転できる国際免許証を取得する必要があります。
国際免許証の申請を受け付ける窓口は、各都道府県警察署の運転免許課や運転免許センター、運転免許試験場などです。
警察署で発行を受ける場合には、発行に2週間程度かかる場合がありますので、注意してください。
国際免許の期限は1年間ですが、早めにアメリカ現地での免許を取れるように準備もしたほうが良いです(下記赴任直後にすること参照ください)。
アメリカ赴任1カ月前の準備
役所への届け出
国外転居届け
通常住民票は抜いて国外転居届けを出します。
その際は印鑑登録も抹消の手続きを取ります。
海外居住者は日本の所得税、住民税はかかってきません。
これも海外駐在の大きなメリットですね。
住民税については前年所得分を払っているはずですが、会社のほうで各自治体とやり取りを行ってくれるようです。
納税代理人の届け出
家族全員が海外赴任する場合は、納税代理人を役所に届ける必要があります。
日本国内に土地や家など固定資産を所有している場合は、海外赴任中も固定資産税や都市計画税が課税されます。
我が家は賃貸だったので必要ありませんでしたが、実家の両親などを納税代理人として申請する方が多いです。
各種書類(戸籍謄本・印鑑証明書)を取得
戸籍謄本はアメリカで配偶者が婚姻証明書を発行してもらって、ソーシャルセキュリティーカードやEAD(労働許可証)を申請するのに必要になってきます。
印鑑証明は日本で自動車の売却に必要となってきます。
現地滞在ホテル、携帯電話、レンタルカーの予約
現地で最初に滞在するホテルの予約、日本から携帯電話を持っていく場合はお得な海外プランへの変更、現地でのレンタルカーの予約が必要です。
現地でサポートしてもらえる人がいる場合と連絡して予約を行ってもらいましょう。
電気・ガス・水道・電話・NHK・郵便物転送の手続き
各種サービスの停止、清算の手続きが必要です。
米国へ持っていった方が良いものを準備
アメリカ生活では日本の物(特に食べ物)が絶対に恋しくなってきます。
アメリカで手に入りづらいもの、またはアメリカで購入すると非常に高いものを準備しておきましょう。
実際に日本から持って行って重宝したものリストが下記記事で分かります。
赴任前はドキドキする中、いろんな手続きがあって大変ね。
アメリカに着いてからやること
続いてアメリカに着いてからやることは以下の順番になります。
ソーシャルキュリティーカード(SSN)の申し込み
アメリカのソーシャルセキュリティーナンバーを取得することが、赴任後最初の難関です。
ソーシャルセキュリティーナンバー(社会保障番号)は日本で言うマイナンバーみたいなもので、日本人でもいろいろな公的な申請に必要であったり、就労して給与を受け取るためには必須になります。
最寄りのソーシャルセキュリティー・オフィスにパスポート、ビザ、申請書類、「Form I-94」等を持参し、申請します。
赴任後初の役所等での手続きで、日本の丁寧な対応に慣れていると、担当者の(横柄な?)対応にも戸惑うかもしれません(笑)
アメリカではそう言った体験がたくさんできますので心してかかりましょう。
*配偶者のソーシャルセキュリティーカードを取得する場合は特に注意が必要です。
婚姻していることを英語で証明している書類を求められます。
これは日本の戸籍謄本等の婚姻を証明できる公文書を準備しておき、最寄りの日本国総領事館で予め婚姻証明書を発行してもらいましょう。
私も妻のソーシャルセキュリティーカード取得で躓いて、ソーシャルセキュリティーオフィス⇒ 本国総領事館 ⇒ ソーシャルセキュリティーオフィス と行ったり来たりしてしまう羽目になりました。
アメリカ銀行口座の開設
最寄りの銀行に必要書類(パスポート、ビザ、ソーシャルセキュリティーカード)等を持参します。
アメリカではよくあることですが、担当者によって必要な書類が変わることもあるので、何度か行く必要があることは日常茶飯事です。
口座の種類はChecking account(当座預金のようなもの)とSaving account(普通預金のようなもの)がありますが、まずはChecking accountのみで十分です。
Saving accountは金利がつく口座ですが、金利での貯蓄を目指す場合に後々良い金利の銀行を探して開けば良いです。
米国では小切手での支払い文化もまだあり、小切手も申し込んでおきます。
アメリカ物件探し
現地の不動産屋さんと連絡を取り、実際に物件を回って内見していきます。
子供がいる場合は学校の教育レベルや治安レベル(犯罪自体は結構どこでも起きていますが、周囲の環境の荒れ具合や雰囲気でも何となく分かります。)、スーパーや病院の利便性なども考慮して選びましょう。
住居はオンラインのサイトで誰でも見れるような状態になっていますので、良い物件は早いもの勝ち状態になっており、基本的に物件を決めたらすぐ(1週間程度)に入居するか家賃の支払いが求められることが多いです。
駐在前任者の家具等を受け継ぐ際は、受け取る準備ができてから探し始めることをお勧めします。
私は家を見つけるタイミングが少し早くなってしまい、洗濯機なしで2週間ぐらい過ごすことになってしまい、洗濯機の有難みをかなり実感することができてしまいました。
お風呂で洗濯物を洗うのはとてもしんどく、とくに脱水工程を手で絞るのは地獄。。でした。
昔の人はすごいことをしていたんですね!ということが発見できました(笑)
赴任初期に大家さんとトラブルになりかけた事例を下記記事で紹介しています。
大家さんへ何かを依頼する際に必要な丁寧な英語依頼メール表現が分かります。
アメリカ車購入
アメリカは自動車社会なので車の購入は必須です。
アメリカの免許証がなくても、日本から持っていく国際免許証があれば車を購入することができます。
試乗からディーラーとの交渉、自動車保険への加入が必要となってきます。
詳細な購入手順は以下の記事で分かります。
アメリカ駐在で新車を購入した体験談と売却時のリセールバリュー
アメリカ運転免許証の取得
日本で取った国際免許は期限が1年なので、現地の免許証が必要になります。
アメリカでは州毎に発行されており、筆記試験、実技試験を受ける必要があります。
必要な書類はパスポート、ビザ、ソーシャルセキュリティカード、住所を証明する書類(ガス、水道などの請求書)Form I-94等です。
基本的に住所を証明する書類が必要なので、住居を決めてからになります。
必要な書類は州や担当者の裁量によって変わることもあり、事前の下調べは必須ですが、最悪何回か足を運ばないといけないことも。
たまに担当者が優しければ、必要書類と少し違ってもなんとかできないか頑張ってくれるなんてこともあります。
まとめ:充実したアメリカ生活を送るためにしっかり準備を
今回はアメリカ赴任前(日本にいる間)と赴任後に分けて準備すること、注意するべき点についてまとめてみました。
特に赴任後の部分は日本本社ではあまり知られていない細かい注意点もいろいろあります。
日本本社の人事部は送り出したとあとは結構冷たかったりするので、やっぱり「自分の身は自分で守る」という考えは大事になってきます。
気を付けることはいろいろありますが、楽しんで海外赴任に挑んでいってもらえればと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
また下記記事でアメリカ駐在のメリット・デメリットについてもまとめていますので、読んでみてください。
【年収は約2倍】海外駐在のメリット8選・デメリット7選
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